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水処理用語集記事一覧

【国際単位】基本単位国際単位(SI) Le Systeme International d'Unites基本単位長さm(メートル)質量 kg(キログラム)時間s(秒)電流A(アンペア)熱力学温度K(ケルビン)物質量mol(モル)光度cd(カンデラ)(1)メートルは、1/299792458 秒の時間に光が真空中を伝わる行程の長さ。(2)キログラムは、(重量でも力でもない)質量の単位、国際キログラム原...

「透視度」は流入水や処理水などの濁水に対して用いる。直径3cm、高さ30cm程度から100cmの筒状のものに水を入れ、底の標識板が識別可能な水面の目盛りを読む。厳密には晴れた日の屋外の日陰で測るが、そういう事を言っていると測定できる日が無くなる。「濁度」は水道水、井戸水、プール水などきれいな水に対して用いる。試料水と標準液を肉眼もしくは機器により比較測定する。「透明度」は湖沼、海域などの清澄度の測...

ペーハー又は、ピーエイチと読む。単に前者はドイツ語読みで、後者は英語読みである。今はピーエイチが正式であるらしい。日本語では、水素イオン指数(濃度)ともいう。水溶液の酸性、アルカリ性の程度を表す指数。水素イオンが多いほど、酸性側となる。pH=−log【H+】 (マイナスログ【H】)となる。【H+】は水素イオン濃度をあらわす。中性のときの水素イオン濃度は1.0×10 ‐7mol/l (1掛ける10の...

Dissolved oxygen------------------------------------------溶存酸素。水中に溶解している酸素量(mg/L)。水の中に酸素は溶けるので水中生物は、その酸素を利用して呼吸をしている。酸素を必要とする生物の生活条件が十分であるかの参考にする。飽和酸素量は、純水の場合、大気圧で、7mg/L(30℃)、14mg/L(0℃)水温が低いほど溶け込みやすい。...

Biochemical Oxygen Demand-----------------------汚さの指標のひとつ。汚水中の有機物が好気性微生物の生物化学反応によって、分解されるときに消費される酸素量をmg/lで表したもので、値が大きいほど汚れた水である、と仮定している。要するに、水中の微生物が、し尿とか、お風呂の水とかの汚れを食べるときに利用される酸素の量を測ったもの。測定の仕方は、20℃で5日...

Chemical Oxygen Demand---------------------汚さの指標のひとつ。汚水中の有機物濃度を知る尺度として用いられる。化学的酸素要求量ともいう。日本では、汚水を酸化剤の過マンガン酸カリウムと混ぜて、100℃で30分煮沸したときに、過マンガン酸カリウム中の酸素がどれだけ有機物と化合して減ったかを測る。 mg/lであらわす。測定方法には色々あって、海外の規格と測定方法...

Suspended Solids-------------------水中に浮かぶ1μm以上の浮遊物、もしくはその量のこと。通常mg/lであらわし、値が大きいほど濁った水といえる。測定の仕方としては2mm目のふるいを通った水を1μmのフィルター(目の細かいろ紙)に通して、補足される微粒子の乾燥重量を測定する。有機物とか無機物とかの区別は無い。外見上、濁っている感じがする水には、SSが多く含まれてい...

Mixed liquor suspended solids)-------------------------混合液中のSSと言う意味である。要するに、曝気槽の中の活性汚泥浮遊物(mg/L)の事を意味する。濾過又は、遠心分離後に乾燥して重量を求める。水処理ではエアレーションタンクの中の活性汚泥の量を把握するために用いる。活性汚泥は浄化微生物が混じった汚泥なので、浄化微生物量と仮定して、浄化能力の参...

Sludge volume------------活性汚泥沈殿率。エアタンの混合液を静置し、沈殿した汚泥をその検水総量に対する百分率で表したもの(%)。SV30は混合液を30分静置後の値。普通SVと言えば、30分のものを示す。1リットルのメスシリンダーで測る。100r/Lのメスシリンダーなどでは、壁の影響が出るので用いない。個液分離のしやすさを調べるための指標である。大きな粒子では自由落下で沈むが...

活性汚泥と言うのは、下水をエアレーションして自然にできる吸着性や沈殿性のすぐれた汚泥のこと。有機物の処理や沈降性に優れている。自然界に生息する微生物が、十分な酸素と餌を供給されて高密度に集合したもので水処理の要。具体的には、バクテリアなどの真正細菌や真菌類(酵母など)、原生動物、後生動物などから構成されている生物群集で食物連鎖をしている。有機物は主にバクテリアや酵母類によって浄化される。バクテリア...

活性汚泥法で、エアタン内のMLSSを一定の濃度に維持するために、沈殿池から引き抜いてエアタンに「返送」し循環利用する活性汚泥のこと。MLSS濃度と返送汚泥量の関係。MLSS濃度={((曝気槽流入汚水量/日)×曝気槽流入汚水のSS濃度)+((返送汚泥量/日)×返送汚泥のSS濃度)}÷((曝気槽流入汚水量/日)+(返送汚泥量/日))汚泥返送率=(返送汚泥量/日)÷(曝気槽流入汚水量/日)×100

流入してくる汚濁物質量(BODやSS等)。処理場に対する負荷である。汚水量と汚濁物質の濃度を乗じて算出する。負荷量によって大まかに汚泥発生量が決まる。1日当たりの汚濁負荷量の計算式は以下の通り。 汚濁負荷量(Kg/日)=汚水量(m3/日)×汚濁物質濃度(mg/リットル)÷1000

沈殿というのは、固液分離をおこなう水処理の基本である。固形粒子は重力の作用を受けて次第に沈降していく。しかし、自由落下を受けて次第に加速していくと、速度の自乗に比例する抵抗力が生まれる。このため、粒子に働く重力と抵抗力が等しくなったところから、一定速度で沈降していく。沈殿地などの水面積負荷は、一種の流速であり、沈降速度が流速に届かない個別粒子は、洗流されやすくなる。また、次第に濃縮されてくると、粒...

砂で水をろ過すると言うのは、古くから行われている方法である。ろ過材は様々なものがあるが、今日でも砂を使うのが最もポピュラーである。ただし、最近では膜ろ過や繊維ろ過が徐々に増えてきている。ろ過装置は使っていると徐々にろ過層が目詰まりしてくるので、洗浄が必要であり、通常は自動洗浄工程を組み込んである。砂ろ過の大きな分類には、上向流式と下向流式がある。重力に対して上向きにろ過するか下向きにろ過するかの違...

導電率とも言う。電気の流れやすさの単位。本来の純粋な水は電気を通さない。電気を通すのは、微量な導電性の物質が含まれているからである。ここに着目して、電気を通しやすい=汚い。電気を通しにくい=きれい、という仮定である。二つの電極の間をどれだけ電気が通りやすいかを調べる。電気が流れやすいほど大きな値になる。S/m、μS/m、μS/cmなどとして使われる。どちらかと言えば綺麗な水を比較するのに優れている...

大腸菌のコロニーの数。1ml中いくつあるかを調べる。大腸菌の数ではない。また、細菌学の用語ではなく、水質汚濁の指標である。栄養剤と酸性になると赤くなる試薬が混ぜてある培地を使う。これを人間の体温の36度で24時間培養する。大腸菌がいると、呼吸をして炭酸ガスを出すので、赤くなる。その赤い点を数える。その赤い点が30から、300の間に入るように試料を希釈する。大腸菌そのものは、ほとんどが無害な菌である...

一般細菌はいわゆる雑菌のことである。しかし、色々なものを区別しないで定義したようなものである。大腸菌と同じような測定の仕方をするが、こちらは標準寒天培地を使う。大腸菌と同じように浄化の程度や汚濁の程度を見るために使う。一般細菌が急に増えれば、何かで汚染をされたとも見なせる。しかし、一般細菌が死滅していると、それは毒劇物があるという意味でもある。本来、無害な細菌類はどこにでもいる。消毒しない限り、名...

活性汚泥を使った水処理。標準活性汚泥法を始め、さまざまな種類がある。定義活性汚泥処理プロセスとは、浄化機能をもったフロック状の生物増殖体を必要に応じて、生物反応系内で絶えず循環し、曝気槽内での基質(BOD成分)と浄化微生物の比率が常に一定になるように人為的に操作し、溶存酸素の存在の元で基質と異種個体群の微生物によって構成されるフロックを十分に接触せしめて、これを好気的に酸化分解する処理プロセスであ...

水中に懸濁する微粒子をお互いにくっつかせ、固まりを作らせ、フロック(集塊)にするために用いられる薬品である。沈降や濾過や凝集を容易にして水と分離するためのもの。凝集沈殿や脱水機を利用した汚泥処理に使用する。水処理では扱うものは微細な浮遊物も含まれるため、そのままでは分離が困難であるために凝集剤を添加し、大きな塊にする。凝集剤は、無機系と有機系(高分子系)に分けられる。脱水に使用する場合は、脱水機や...

富栄養化とは、海や湖沼や河川などが、貧栄養状態から富栄養状態へと移行する現象を言う。つまりきれいな水から、栄養に富んだ水(汚れた)になって行くこと。よく言われる富栄養化では、人の生活活動により、海や湖沼が栄養化(汚染)し、植物性プランクトンの異常増殖が起こり、赤潮などが発生することが問題になっている。これは肥料成分(植物の三大栄養素)が原因になる。窒素、燐の除去はこの対策のためである。(カリウムは...

トータル窒素。全窒素。有機態窒素と硝酸態窒素と亜硝酸態窒素とアンモニア態窒素を合わせたもの。有機性窒素(たんぱく質やアミノ酸など)と無機性窒素。(ケルダール窒素は有機態+アンモニア態)

アンモニア態窒素が硝化(酸化)していくこと。硝化行程は、通常は亜硝酸化、硝酸化の順に進む。アンモニア酸化細菌(亜硝酸菌)、亜硝酸酸化細菌(硝酸菌)が関与。独立栄養細菌。NH4→NO2→NO3こう言う順番で酸化されて行く。硝酸化。PH低下。硝化は通常の酸化が済んでから行われる。本編の硝化行程を要参照。

燐の除去、取り込み。(元素である燐を無くすことは出来ない。)色々な処理方法があるが、燐は凝集沈殿をすれば簡単に取れる。最近は生物的な燐除去がよく行なわれる。細菌に燐を放出させて、飢餓状態に置き、余分に燐を取り込ませて系外に引き抜く。ポリ燐酸含有細菌(ポリ燐酸+ATPはエネルギー源)が嫌気状態に置かれると、オルト燐酸として、燐を吐出す。次に好気状態に置かれると、取り込まれた有機物が酸化され、細胞内A...