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活性汚泥管理記事一覧

水質管理は、ペットを可愛がるのに似ています。曝気槽(反応槽)や沈殿池の様子を見て、今日の具合はどうかな、健康状態は悪くないかな。いつも観察していて、水面のわずかな変化を見逃さないようにします。一番大切なものは五感です。それが基本です。分析結果は後で見ればよいのです。分析データーの数字しか見ない人もいます。それは暗雲が漂っているのに、雨量計が反応しないから、雨は降らないと言っているのと同じです。そう...

生物に取っての有害物の存在、あるいはpHが、極端に片寄っている排水の処理は、それを取り除くための前処理が必要になります。微生物の有機物分解機能は、長い間を使って手にした酵素作用のために、人間が新たに作り出したある種の化学物質は、分解不可能か、実用処理時間内に分解できない場合があります。また、実用時間内では、色度成分は分解できません。排水に溶存している無機塩類は、除去できません。微生物の細胞核、酵素...

DOは供給された酸素量に対して、消費された酸素量の差です。一定時間で十分に吸収された後の余剰酸素とも言えます。又はエアレーションタンクと言うブラックボックスに酸素を吹き込み、出てきた値とも言えます。内部の反応が同じ様な動きであれば、曝気槽末端部での余剰酸素分をどの程度見ておけば、良い環境に持っていけるかを探って行く事が出来ます。処理の状態を見ながら、DOをゆっくり変動させ、最適な処理状態になるDO...

MLSSは流入水の負荷量に応じて調整を加える物です。BOD-MLSS負荷と、処理状況を参考に最適なMLSSの水準を探り、MLSSを一定に保ちます。ですから、第一に処理を満足させるためにMLSSが決まります。その処理に必要なMLSSを系内の全汚泥量でまかなう為には、安定的な処理水の流入が必要です。そして、安定的にMLSSを維持するためにも汚泥引抜は少しずつ行う必要があります。流入が平均化されていない...

汚泥返送率は頻繁には変更しません。ですから、汚泥返送量そのものは、汚水流入水量によって変化させることになります。返送率は、処理方法や汚泥界面の状況、MLSS、RSSSなどを見て経験上決まります。汚泥返送率は一定に保ちますが、なるべく流入量も一定にし、汚泥返送量も一定にする事が望ましいことです。曝気槽内のMLSSを一定に保つと言う観点よりも、流入水に対して一定のブレンド濃度を保つと言う事に注力すると...

pHは通常は操作するものではありませんが、生物には最適なpH帯がありますし、処理の状態よってpHは変わっていきます。通常の流入水であれば処理水のpHが上がる事はありえず、7近辺から6の間を示すようになります。普通の処理をしている以上、処理水が7.2近辺を超えていくことは何らかの異常です。重金属類も多くの場合、酸排水と共に入ってきますので、流入水の異常、不明水の流入を知る事も出来ます。pHを観察する...

沈殿池の管理でもっとも大切な事は、均一な流入の確保と均一な汚泥引き抜きの確保です。汚泥界面の安定的な維持が大切です。通常は汚泥を余り滞留させないようにしますが、もし脱窒などを沈殿池で行う場合は、ある程度の滞留が必要です。ただし、滞留が多すぎると、汚泥の流失、脱窒汚泥の大量浮上、りんの上昇などの恐れがあります。嫌気好気法などで、脱窒を考えると、DOは0近辺に持っていく必要があります。リターン水にリッ...

活性汚泥に対する毒性物質と影響に関してまとめてあります。あくまで目安として大まかに参考にして下さい。ただし、活性汚泥はフレキシブルですから、正確さについて保証する物ではありません。