SS(浮遊物質)
Suspended Solids
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水中に浮かぶ1μm以上の浮遊物、もしくはその量のこと。
通常mg/lであらわし、値が大きいほど濁った水といえる。
測定の仕方としては2mm目のふるいを通った水を1μmのフィルター(目の細かいろ紙)に通して、補足される微粒子の乾燥重量を測定する。
有機物とか無機物とかの区別は無い。
外見上、濁っている感じがする水には、SSが多く含まれている。
ちなみに0.03mm(30μm)よりも大きければ肉眼で見えるが、それ以下だと濁って見える程度である。
無機性の浮遊物であれば腐敗等を起こすことは無いので、BOD源としての問題は少ない。
下水などの流入水に含まれてくるようなSSは、主として有機性のものであることが多い。環境への影響も大きくなることが考えられるので、できるだけ除去しなければならない。
コロイド粒子(0.1〜0.01μm程度)よりは大きいので、沈殿で除去できる。水質管理では沈殿槽や沈殿池での滞留時間を取ることが大切である。
又、汚泥発生量は流入水と放流水のSSの差で求めることが出来る。
TS(蒸発残留物)
Total solids
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蒸発残留物のこと。試料を磁皿などに入れ、105度±5度で、蒸発乾固させた時に残るものの重量。試料全体の重量との百分率(%)で表す。
主な成分は、カルシウム、マグネシウム、シリカ、ナトリウム、カリウムなどの塩類や有機物だが、浮遊物と溶解物の総量になる。SSと同じような意味だが、溶解物も含まれていることと、蒸発してしまう物は含まれないと言う主な違いがある。
VTS(蒸発減量物)
Volatile Total Solids
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強熱減量物のこと。蒸発残留物を600度で焼いたときに揮散する物質量を重量比で表す。
これを有機物量と見なすが、実際には有機物以外でも600度で揮散してしまう物も含まれている。
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