SV

Sludge volume
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活性汚泥沈殿率。

 

エアタンの混合液を静置し、沈殿した汚泥をその検水総量に対する百分率で表したもの(%)。
SV30は混合液を30分静置後の値。普通SVと言えば、30分のものを示す。
1リットルのメスシリンダーで測る。100r/Lのメスシリンダーなどでは、壁の影響が出るので用いない。

 

個液分離のしやすさを調べるための指標である。

 

大きな粒子では自由落下で沈むが、微小な粒子は、粒子の運動や帯電などによって違う。これは単純に今の混合液の総量の沈降具合を調べようとするものである。

 

30分は仮に定めた時間で、違う時間で調べた場合、たとえば60分なら、SV60などと呼ぶ。
最初は沈降しやすく、濃度があがって来ると、濃縮沈降となり、沈降が遅くなるので30分にしてある。30分過ぎても沈降が大きい汚泥もある。

 

簡易的な指標であるが、もっとも勘弁に汚泥の性状や沈殿池の様子が想定できる。

SVI

Sludge Volume Index
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活性汚泥の沈降性を示す指標で、汚泥容量指標という。

 

考え方は1gの汚泥が占める容積をmlで示す。
計算式は、SVI=SV×10000/MLSS

 

通常の曝気槽のSVIは100〜200である。

 

高いSVI値は凝集性、沈降性の悪い活性汚泥であるとも言える。しかし、低すぎる場合は、沈降が速すぎて残渣が残り、処理水が汚いことがある。もとになるSVが30分であるため、60分SVで計算すると大きな違いを示す汚泥もある。
簡易的な指標である。

濃縮沈降

汚泥が沈降して粒子間の距離が近くなると、粒子相互間の干渉により、沈降速度が遅くなる。
また、MLSS濃度が高い場合も同じで、始めから沈降速度は遅くなる。これは汚泥性状とは別のものである。

 

似た言葉に、さらに濃縮した場合の圧密沈降がある。

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