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凝集処理法記事一覧

水中に含まれる粒子のうちの10ミクロン程度のものまでであれば、通常の沈殿装置やろ過などで除去が可能です。それ以下になると次第に難しくなり、1ミクロン以下になってくると、沈降分離は不可能になります。0.001〜1ミクロン程度の粒子はコロイド粒子と呼ばれます。言わば水に溶け込んだ粒子です。このコロイド粒子に対して凝集沈殿を主に用います。コロイド粒子はブラウン運動という不規則な運動をしています。また粒子...

無機凝集剤は鉄系・アルミ系が多く用いられますが、最も多く使うのは、アルミ系です。アルミ系の中でも、使用することが多いものは、硫酸バンド(硫酸アルミニウム)とPAC(ポリ塩化アルミニウム)です。PACの管理上の特徴は、添加量の決め方がある程度大雑把でよいと言うことです。もちろん、添加量が最適であるほど良い凝集が得られますし、適切な範囲でなければ、よい凝集はできません。他にもPACには優れた特徴が多く...

凝集剤には無機系や有機系など様々なものがありますが、先ずはマイナスのゼータ電位を打ち消すために、プラスの電荷を持っている物が使用されます。それが無機系の凝集剤やカチオン系の有機高分子凝集剤です。通常は無機系の凝集剤が使われます。これは無機系の凝集剤の方が分子が小さく、懸濁物質に混ざりやすく、プラスの電位を満遍なく供給出来やすいからです。マイナスの電荷を持っている粒子を無機系凝集剤で電位的に中和して...

液体中に分散しているコロイド粒子の多くは、プラスまたはマイナスに帯電しています。これがゼータ電位です。汚水中、汚泥中の微粒子は、ほとんどの場合、−20〜−30mXぐらいのマイナスのゼータ電位を持っています。プラスとプラスは反発し合い、マイナスとマイナスは反発し合うというクーロンの電荷の法則によって、分散を保ちます。また、微粒子はブラウン運動によって複雑な動きをしますから、留まることもありません。で...

凝集テストには、ジャーテスターと言う機器が使用されることもあります。500ml程度のビーカーを複数用い、ジャーテスターによって、撹拌条件や凝集剤の添加タイミングを同一にして凝集試験をします。その試験は、凝集剤の添加量や撹拌条件や添加タイミングの何通りもの組み合わせ条件を試しながら、何度も行われます。実機で適用する凝集剤で行います。一般的には、まず、プラスイオンを供給する無機凝集剤を添加し、急速に撹...

ジャーテストはある程度馴れれば、誰にでも出来ますが、やはり試験は機器も必要ですし、やや煩雑です。また、苦労して最適な添加量がわかっても、数日後には原水の変化によって、またテストを行わなければならないこともあり、日常的に実行するにはそれなりの労力を覚悟する必要があります。ですから、正式な方法ではありませんが、凝集沈殿を例にして、日常の管理は以下の方法もお知らせします。ジャーテスターなどは必要ありませ...