汚泥返送量
汚泥返送率は頻繁には変更しません。
ですから、汚泥返送量そのものは、汚水流入水量によって変化させることになります。
返送率は、処理方法や汚泥界面の状況、MLSS、RSSSなどを見て経験上決まります。
汚泥返送率は一定に保ちますが、なるべく流入量も一定にし、汚泥返送量も一定にする事が望ましいことです。
曝気槽内のMLSSを一定に保つと言う観点よりも、流入水に対して一定のブレンド濃度を保つと言う事に注力すると良いでしょう。
RSSS
RSSS(返送汚泥の濃度)は、MLSSや汚泥返送率、SVIなどによって決まります。また、汚泥返送率や余剰引き抜き量を決定する時の参考に使います。
濃いRSSSの方が効率は良いのですが、10000ppmを超えると腐敗の怖れが出てきますので避けます。
通常は5000ppmから10000ppm程度になりますが、エアリフトなどで返送する場合は詰まる恐れもありますので、7000ppm以下にします。
また、嫌気好気法などで、脱窒のために混合液を循環する必要がある場合は、濃度にとらわれず返送しますので、もっと低くなることもあります。