脱水処理

水を綺麗にすると言うことは、水と最終生成物を個液分離をすることでもあり、その結果の汚泥発生を避けては通れません。
ですから、発生汚泥を脱水して含水率の少ない扱い易い脱水ケーキを作って処分することになります。水処理施設というのは、汚水を原料にして、脱水ケーキを作り出す工場とも言えます。良い汚泥を生産出来ると言うことは、良い処理を行えると言うことと同義です。
ここでは脱水について解説しますが、折に触れ、脱水に欠かせない凝集処理法も参考にしてください。

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脱水管理記事一覧

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汚泥には様々な性状があります。汚泥性状によって、脱水がしにくい、しやすいと言うことがありますが、適応する凝集剤や脱水機の適切な選定をする必要があります。大きく分けて、消化汚泥、余剰汚泥、上水汚泥、初沈汚泥(生汚泥)、混合汚泥などがありますが、同じ余剰汚泥でも処理場により、微妙な違いが様々です。季節変動によっても性状が変化する場合もあり、処理状態、保存状態によっても性状が変わる場合もあります。ですか...

汚泥の脱水での凝集剤の添加率の調整は、凝集沈殿の方法と特に変わりません。凝集処理を参考にして下さい。ジャーテストが基本に成りますが、脱水では、特に経験的に決める場合が多いようです。凝集沈殿ではあくまで最適な状態をめざし、処理水を限りなく綺麗にしようとします。しかし、脱水では、回収率を高め、脱離液(濾液)をなるべく綺麗に保ち、脱水ケーキの含水率を低くすることも必要ですが、一般的には要は脱水が出来れば...

汚泥貯留槽は、脱水機運転までに一時的に汚泥を受け入れて貯留する役割と、一定の期間に引き抜かれる汚泥を混合して、なるべく均一な汚泥にする役割があります。これは脱水時の汚泥性状の変化を少なくするためです。凝集沈殿汚泥の性状や有機性の生汚泥の性状や生物処理汚泥の性状は違いますし、発生汚泥の質も刻々と変化していますので、均一化しないと、最適な凝集剤添加率の変化が激しくなりすぎます。そこである一定量の汚泥を...