処理水が白濁状態

対策

突然に処理水が濁った感じで白濁してしまうのは、未処理の場合と、過酸化の場合があります。いずれにしても異常な状態ですので、明らかに白濁してしまう前に対処することが肝心です。大まかな主原因解明の目安の説明をします。

高負荷

曝気槽の出口のDOを調べます。DOが低い場合は、BOD・SS負荷を見てみます。高い場合は高負荷が主原因の白濁でしょう。

対処

MLSSを増やしてSS負荷を下げたり、流入を均一に分散したり、DOを上げたりして負荷に対して対処します。処理施設の改善、能力増設が必要かも知れません。

DO不足

曝気槽のDOが低くて、BOD・SS負荷が低い場合です。おそらくDOの問題でしょう。

対処

送気量を上げて、DOを上げます。
ブロワーの増設が必要な場合もあるでしょう。もしくは原因を探ります。腐敗水の流入、散気装置の破損等を疑います。

毒物の流入

曝気槽の出口のDOを調べて、高い場合は、顕微鏡観察をしてみます。その結果、活動生物がいないようであれば、毒物の流入が疑わしいです。

対処

原因を調べて、毒物の流入を止めます。流入pHの履歴を調べて、酸排水などが入ってきていなかったかも調べます。
可能であれば活性汚泥を馴養します。除外施設を設ける必要が生じるかも知れません。
毒性物質を参考にしてください。

過曝気

曝気槽DOが高く、BOD・SS負荷が低い場合に、顕微鏡観察をしてみて、小型アメーバー類が多いようなら、過曝気が疑わしいです。

対処

曝気槽の送気風量を下げます。場合によっては間欠曝気に移行します。

低負荷

前記の条件で、顕微鏡観察の結果、後生成物、原生生物が多い場合は、低負荷が主の原因である可能性があります。

対処

MLSSを下げて、SS負荷を上げます。場合によっては送気風量を下げます。短期的な問題なら、栄養物の投下も選択肢です。
継続的な問題なら、曝気槽の一部使用などの処理施設の縮小も考えに入れます。


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